【動画付き #23】Excelで文字を加工するLEFT・RIGHT・MID・FIND関数の使い方

Excel#23アイキャッチ
この記事でわかること
  • 「LEFT」、「RIGHT」、「MID」、「FIND」関数の使い方
  • MID関数のより実務的な使い方

今回は文字を加工する時に使う「LEFT」、「RIGHT」、「MID」、「FIND」関数などの文字列操作関数を紹介します。文字列操作関数は文字列の一部を抜き出したり、文字列を指定した形式に変えたいときに使用します。

さらに、本記事ではこれらをVLOOKUP関数のなかに組み込んでいく方法も詳しく説明していきます!

本記事はYouTube『ユースフル / スキルの図書館』チャンネルより、以下の動画を記事にまとめたものです。動画だけではなく、テキストで復習したい方もいるはず。全38の記事と動画を組み合わせて、Excelの基本操作をマスターしていきましょう。

▼前回の記事では、ExcelのVLOOKUP関数で別シートを参照・範囲を指定する方法について解説しています。こちらもあわせてお読みください!

目次

文字列操作関数とはなにか

下記がよく使う「文字列操作関数」をまとめたものです。

LEFT関数
文字列の先頭から指定された数の文字を返す。

RIGHT関数
文字列の末尾から指定された数の文字を返す。

MID関数
文字列の指定された位置から、指定された数の文字を返す。

FIND関数
検索したい文字列や値の位置が、この中の何番目にあるのかという数字を返す。

LEFT関数の使い方

まず、LEFT関数から解説します。

第一引数に「文字列」、第二引数「文字数」を入力することで、左側から何文字かを取り出すことができます。
LEFT関数の使い方

LEFT関数は、文字列の先頭(左側)から、指定された数の文字を取り出します。LEFT関数は下記の画像のように、第一引数に「文字列」、第二引数「文字数」を入力することで値を返すことができます。

それでは入力していきましょう!

C3に「left」と打って、第一引数は、IDが書かれているB3のセルを選択します。

そして、コンマで区切って、文字数は「FN」の2文字分にしたいので、「2」という値を打てばOKです。

Enterを押すと、「FN」という文字列が返ってきます。

RIGHT関数の使い方

続いて、RIGHT関数を解説します。

RIGHT関数は、文字列の末尾(右側)から、指定された数の文字を取り出します。

第一引数に「文字列」、第二引数「文字数」を入力することで、右側から何文字かを取り出すことができます。
RIGHT関数の使い方

入力の方法はLEFT関数と同じです。

文字列はB4を選択して、文字数は「AAA」の3文字分なので「3」という値を指定してEnterを押します。

そうすると、上の画像のように綺麗に「AAA」が返ってきます。

MID関数の使い方

では3つ目のMID関数の使い方について解説していきます。

MID関数とは、「文字列の指定された位置から、指定された数の文字を返す」ものです。

言い換えると、先頭からでもなく一番末尾でもない、ある文字列を指定した場所から数えてくれる関数です。

D5の「1993」という値はIDの中央部分に含まれています。これを抽出する時には、MID関数が非常に便利です。

第一引数に「文字列」、第二引数「開始位置」、第三引数に「文字数」を入力することで、指定した位置から何文字かを取り出すことができます。
MID関数の使い方

入力の仕方は上の画像の通りです。

早速入力していきましょう。MIDと打ち、文字列はB5を選択します。

MID関数を使うときは開始位置を選択しなければなりません。

IDは、F→N→ -(ハイフン)→1という順番になっているので、「1993」という値は全体の4文字目からのスタートです。

そのため、開始位置に「4」と打ちます。

そして、文字数は1993なので4桁になっています。そのため、コンマで区切った後に「4」と指定して、Enterを押してあげれば、綺麗に「1993」という値が返ってきます。

Ctrl+Shift+@」を押してみると、下の画像のように入力した関数をみることができます。

それぞれの関数がどんな形で指定して入力されているのか、特にMID関数に注意して今回は見てください。

ここまでが「文字列操作関数」の使い方です。

文字列操作関数をVLOOKUP関数の中に組み込む

ここからは、さらにワンランク上の文字列操作関数の使い方として、VLOOKUP関数の中に組み込む方法を紹介していきます。

これらをVLOOKUP関数の第一引数に「実務ではどういうふうに適用していくのか」をワークシートを通して解説します。

上の画像をご覧ください。

左側に「給与テーブル部署別」という表と、右側に「部署別の給料」が書かれた表があります。

基準はE3の「HR」のように「2文字分の文字列」です。

左側の表を見ると、IDはE列の基準と比べて長いIDになっており、純粋にVLOOKUP関数を適用してもエラーが出ます。

たとえば、上の画像のようにVLOOKUP関数を打ち込んだ場合、下の画像のようにエラーが返ってきてしまいます。

この理由は、検索値が見つからなかったからです。B列のIDと全く一致する値はE列にはありません。

そのため、この第一引数に「文字列操作関数」を組み合わせて、この問題を解決していきます。

別のワークシート用いてそれぞれの文字列操作関数の使い方を解説していきます。

上の画像をご覧ください。B列にはIDが書かれています。これはすべて「FN-1993-AAA」という値で、ハイフンで区切られています。

このB列に先ほど述べたLEFT関数やMID関数などを当てはめて、D列の文字列だけを抽出したいとします。

今回は先頭から入力するので、LEFT関数をこのVLOOKUP関数の第一引数の部分に組み込みます。

最初は第一引数をB3と指定していました。

今回はここに「left」と打ち、文字列を指定します。E列の値は2文字分なので文字数を「2」と入力すれば、おしまいです。

これでEnterを押せば、綺麗に返ってきます。

さらにC3の値をを下の方にコピペすれば、すべて綺麗に値が返ってきました。

IDがFNの給料は140,000円、HRは150,000円、SRは130,000円と綺麗に値が入力されました。

実務上、このような形でVLOOKUP関数の中に第一引数を打つのも良いですが、新しくB列とC列の間に列を追加する方法もあります。

ショートカット「Ctrl+Shift+プラス(+)」で列を追加することができます。
列を追加する方法

では、早速ショートカットキーの「Ctrl+Shift+プラス(+)」で列追加をしましょう。

ショートカット「Alt→I→C」で列を追加することができます。
列を追加する方法

あるいは、ショートカットキーで「Alt→I→C」を順番に押していくと列を挿入できます。

ショートカット「Alt→I→R」で行を追加することができます。
行を追加する方法

さらに、「Alt→I→R」では、行を挿入することができます。

では、C列に新しく作業列を設けることができました。ここにIDを入力します。

そして、VLOOKUP関数の検索値をC3に置き換えてあげても、

結局同じことができます。

【応用】MID関数とFIND関数を組み合わせる方法

最後に、MID関数の使い方でより実務的なところを押さえていただきたいので、もうひとつ事例をご用意しました。

上の画像をご覧ください。

IDを見てみると、先ほどはハイフンの位置が3文字目に必ずありましたが、実務ではそんな単純な値にはなっていません。

上の画像のように、ハイフンの位置がそれぞれバラバラなときもあるでしょう。

FIND関数の使い方

では、このような時にはIDの中央にある「1993」という値や、「1992」などを入力するにはどうすれば良いのでしょうか。

こういう時は「FIND関数」を使うと、文字列の位置を簡単に調べることができます。

第一引数に「検索文字列」、第二引数「対象」、第三引数に「開始位置」を入力することで、文字列の位置を調べることができます。
FIND関数の使い方

FIND関数は検索したい文字列や値の位置が、この中の何番目にあるのかという数字を返す。

早速打ち込んでいきましょう。

「find」と入力し、検索文字列は「-(ハイフン)」、対象はB3を選択します。

Enterを押すと、C3は2番目という意味の「2」が返ってきました。

そして、下にコピペすると、2、3、4となりました。

これらは、ハイフンがそれぞれ2、3、4文字目にあることを意味しています。

ということはこれを応用すると、このFIND関数に1を足してあげると、MID関数の開始位置としてふさわしい値を入力することができます。

本来なら、midと打って、B3の3文字目の「1」から4文字分という関数を直接入力していました。

ですが、「mid(B3,3,4)」のという関数の中央の「3」という値を先ほどのFIND関数で実現することができます。

この上の画像のように開始位置を入力する場所にFIND関数を入力します。

そうすると、C3に「1993」という値が出力されました。

これを下にコピペすると綺麗に返ってきました。

先ほどまで、開始位置の部分に一切関数が組み込まれていなかったので、ここに仮に「3」という数字だけを書いていた場合、C3は「1993」という値が返ってきます。

しかし、下にコピペすると上の画像のように全く別の文字列が返ってきてしまいます。

なので、先ほどの事例のようにFIND関数をMID関数の開始位置を特定するときに使うと、実務的な使い方ができます。

このような使い方も今回ぜひこの例で押さえておいてください。

まとめとおすすめ講座の紹介

今回は「文字列操作関数」の使い方を解説しました。

この記事でのポイントはひとつだけで、文字列操作関数を使うと、「自分が抽出したい文字を入力することができる」ことです。

LEFT関数
文字列の先頭から指定された数の文字を返す。

RIGHT関数
文字列の末尾から指定された数の文字を返す。

MID関数
文字列の指定された位置から、指定された数の文字を返す。

FIND関数
検索したい文字列や値の位置が、この中の何番目にあるのかという数字を返す。

VLOOKUP関数の中の組み合わせは、あくまでも参考事例です。

そのため、この4つの関数の使い方、特にMID関数とFIND関数の組み合わせに関してはワンセットですので、ここはぜひ暗記するレベルで覚えてExcelスキルの向上に繋げましょう!

今回のショートカットキー
Ctrl+Shift+@セルの式を表示する
Ctrl+Shift+プラス(+)列の追加をする
Alt→I→C列の追加をする
Alt→I→R行の追加をする

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▼次回の記事はこちら

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