Excelで経過年数や月数を求めるDATEDIF関数:実務での活用事例も紹介!

Excelでは日付計算が不可欠。その中で「DATEDIF(デイトディフ)関数」は、特に強力なツールとなります。この記事では、関数の基本から実務での活用例まで、あなたの日常業務を劇的に変えるヒントを解説します。

こんな方におすすめ
  • 実務で日付の計算を効率的に行いたい方
  • DATEDIF関数を使う際の注意点を知りたい方
  • 年齢や勤務年数管理など実務での活用事例を知りたい方
目次

DATEDIF(デイトディフ)関数とは

DATEDIF関数でどんなことができるのか?

ExcelのDATEDIF関数は、2つの日付間の差分を計算できます。例えば、生年月日から現在の年齢や、社員の勤続年数を計算できます。また、プロジェクトの期間計算など、日常業務で頻繁に出る日付計算もDATEDIF関数を活用するとスムーズです。
ちなみに「DATEDIF」はdate(日付)とdifference(差分)を組み合わせた言葉なので読み方は「デイトディフ」となります。

予測変換が出てこない?

セルにDATEDIF関数を入力している途中で候補は出てきませんが、直接「datedif」と入力して、引数を入力すると使用できます。

dateと途中まで入力してもdatedif関数は候補に出てきません

注意!)DATEDIF関数は「関数の挿入」ボタンから検索しても候補に出てきません。

関数の挿入ボタンからdateと入力してもdatedif関数は候補に出てきません

DATEDIF関数の基本的な使い方

DATEDIF関数の構成は「=DATEDIF(開始日 , 終了日 , “ 単位 ” )」です。日数、月数、年数などの計算結果を得られます。

DATEDIF関数の基本構成

=DATEDIF  ( 開始日 , 終了日 , “単位” )

第1引数「開始日」

開始日に指定した日付から計算します。Excelの日付形式で入力しましょう。

第2引数「終了日」

終了日は開始日より、後の日付にしましょう。

第3引数「単位」 

どの期間の値が欲しいか単位で指定します。
ポイントは、単位を「 ” ” 」で囲むことです。
DATEDIF関数の単位はY(年数)、M(月数)など6種類あります。

DATEDIF関数の簡単な使用例

実際にDATEDIF関数を使用して、年数の計算や単位ごとの結果を見てみましょう。

2つの日付の経過年数を知りたい

STEP
DATEDIF関数を入力します

DATEDIF関数は途中まで入力しても予測変換に現れないので、直接入力してください。

セルにdatedif関数を直接入力しています
STEP
開始日と終了日を参照する

開始日→終了日の順番でセルを参照します。開始日と終了日の間はカンマで区切ります。

datedif関数で開始日と終了日のセルを参照しています
STEP
単位を指定して確定する

年数を知りたいので「 Y 」を入力します。
単位を「 ” ” 」で囲むことを忘れないようにしましょう。

単位をYで入力しています。単位をダブルコーテーションマークで囲んでいます。

開始日から終了日までの年数が表示されました。

datedif関数で年数が正しく表示されました

使用できる単位と計算結果

DATEDIF関数で単位ごとに計算した結果をまとめました。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

datedif関数の単位ごとの計算結果を一覧表にしています。年数・月数・日数を計算しています。

DATEDIF関数でやりがちな失敗と注意事項

終了日の設定が間違っている

終了日は、開始日より後の日付になっていないとエラーが表示されます。

開始日が終了日より後の日付の為、エラーになります
失敗例

スペルが間違っている

「DATEIF」ではなく「DATEDIF」関数です。予測候補が出ない分、いつもより注意して確認しましょう。

スペルが誤っているのでエラーになります
失敗例

単位のDやYを囲む「 ” ” 」を忘れている

指定した単位を「 ” ” 」で囲んでいない場合、エラーとなります。

単位をダブルコーテーションマークで囲んでいないのでエラーになります
失敗例

うるう年の計算にも注意

DATEDIF関数では2月29日(うるう年の日)を含む計算では誤った結果が出ることがあります。重要な作業でDATEDIF関数を使用する際は注意してください。

【実践】DATEDIF関数の実務事例

実務でDATEDIF関数をどのように活用できるか、3つの事例をご紹介します。日付が関わる業務の効率化をイメージしてみましょう。

社員管理(年齢、勤務年数)

生年月日と入社日を入力しておくと、社員名簿を更新する事なく最新情報を維持できます。

【参考】G3セル数式 : =DATEDIF(C3,TODAY(),”Y”)
    H3セル数式 : =DATEDIF(D3,TODAY(),”Y”)

datedif関数を使った社員の年齢や勤続年数の管理表です

プロジェクト管理(期間)

実施したプロジェクトの管理イメージです。期間・投入人員・売上結果を示したものです。損益分岐点なども記載すると、より詳細の分析が出来ます。

【参考】E3セル数式 : =DATEDIF(C3,D3,”Y”)&”年”&DATEDIF(C3,D3,”YM”)&”ヶ月”

datedif関数を使ったプロジェクトの期間の管理表です

園児管理(年齢、月齢)

保育園など園児の管理表イメージです。DATEDIF関数を使うと年齢だけでなく月齢も把握できます。

【参考】F3セル数式 : =DATEDIF(D3,TODAY(),”Y”)&”歳”&DATEDIF(D3,TODAY(),”YM”)&”ヶ月”

datedif関数を使った園児の年齢や月齢の管理表です

まとめ

DATEDIF関数で日付計算をよりスムーズに行えます。 年数や月数など、どんな値を求めたいのか特性を理解して使用しましょう。また、活用事例を参考にしながら、実際にDATEDIF関数を業務で使って効率化を図っていきましょう!

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