Excelで簡単検索バー作成!データ探しを効率化する方法 | ユースフル

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はじめに:Excelでも簡単検索を実現しよう

大量のデータを扱うExcelファイル。必要な情報を素早く見つけ出すのに苦労した経験はありませんか?Googleのような検索バーがExcelにもあれば便利だと思ったことはありませんか?

実は、Excelでも簡単な操作で効率的な検索バーを作成することができるのです。この記事では、Excelで動的な検索バーを作成し、データセット内の任意の値を瞬時に見つけ出す方法をステップバイステップで解説します。

この方法を使えば、以下のような悩みを解決できます:

  • 大量のデータから特定の情報を探すのに時間がかかる
  • 部分一致での検索ができず、正確なスペルや表記を覚えていないと探せない
  • 複数の列にまたがる情報を一度に検索できない

さらに、記事の最後には検索機能をさらに強化するボーナストリックもご紹介します。それでは、Excel検索バーの作成方法を見ていきましょう。

準備:データをテーブル化する

まずは、検索対象となるデータをテーブル化します。これにより、検索機能の実装が容易になります。

  1. 検索したいデータ範囲を選択します。
  2. キーボードショートカット「Ctrl + T」を押すか、「挿入」タブから「テーブル」を選択します。
  3. 「テーブルに見出しが含まれています」にチェックが入っていることを確認し、「OK」をクリックします。

これで、データがテーブル化され、検索バーの作成準備が整いました。

フィルター数式の設定:検索機能を実装する

検索バーに入力された文字列に基づいてデータをフィルタリングする数式を設定します。

  1. テーブルの下に新しい行を挿入し、元のテーブルのヘッダーをコピーします。
  2. 新しく挿入した行の最初のセルに、以下の数式を入力します:
    =FILTER(テーブル名, 
     ISNUMBER(SEARCH(H2, テーブル名[名前列])) + 
     ISNUMBER(SEARCH(H2, テーブル名[姓列])) + 
     ISNUMBER(SEARCH(H2, テーブル名[国列])) + 
     ISNUMBER(SEARCH(H2, テーブル名[年齢列])), 
     "一致するデータがありません")

    注意:「テーブル名」や列名は、実際のデータに合わせて適切に変更してください。

この数式の働きを詳しく見ていきましょう:

  • FILTER関数:指定した条件に基づいてデータをフィルタリングします。
  • ISNUMBER(SEARCH()):検索文字列が各列に存在するかどうかを確認します。存在すれば1、存在しなければ0を返します。
  • 複数の列を「+」で連結することで、どの列に検索文字列が含まれていても結果を返すようにしています。
  • 最後の引数「一致するデータがありません」は、検索結果が空の場合に表示されるメッセージです。

この数式により、部分一致での検索が可能になり、より柔軟な検索機能を実現できます。

デザイン改善:検索バーをよりGoogle風に

機能面は整いましたが、見た目をもう少し洗練させましょう。Googleライクな検索バーのデザインを目指します。

  1. 「挿入」タブから「図形」を選択し、角丸長方形を挿入します。
  2. 図形の塗りつぶしを「塗りつぶしなし」に設定し、枠線の色を濃い青に設定します。
  3. 同じく「図形」から、上部の角だけが丸い長方形を選択し、検索バーの右端に配置します。
  4. この図形を90度回転させ、塗りつぶしを濃い青に、枠線を「線なし」に設定します。
  5. 「アイコン」から虫眼鏡のアイコンを挿入し、白色に設定して青い長方形の上に配置します。

これらの手順により、よりモダンで使いやすそうな検索バーのデザインが完成します。

検索結果のハイライト:条件付き書式の活用

検索結果をより見やすくするために、条件付き書式を使って検索キーワードをハイライト表示させましょう。

  1. フィルター結果が表示される範囲を選択します。
  2. 「ホーム」タブから「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「特定の文字列を含む」を選択します。
  3. 「次の値を含むセルを書式設定」に=H2(検索バーのリンク先セル)を入力します。
  4. ハイライトの色を選択し、「OK」をクリックします。

これにより、検索キーワードを含むセルが自動的にハイライト表示され、結果の視認性が向上します。

ボーナス機能:ドロップダウンリストの改善

最後に、データ入力を支援するドロップダウンリストの機能を改善する方法をご紹介します。

  1. データ入力したいセルを選択します。
  2. 「データ」タブから「データの入力規則」を選択します。
  3. 「入力値の種類」で「リスト」を選択し、「元の値」に選択肢となるセル範囲を指定します。
  4. 「OK」をクリックして設定を完了します。

この設定により、ドロップダウンリスト内で検索が可能になります。例えば、「ja」と入力すると、その文字列を含む選択肢のみが表示されるようになります。

この機能は、特に選択肢が多い場合に非常に便利です。目的の項目を素早く見つけ出し、入力ミスを防ぐことができます。

まとめ:Excel検索バーで作業効率アップ

以上で、Excelに動的な検索バーを実装する方法をご紹介しました。この機能を活用することで、以下のようなメリットが得られます:

  • 大量のデータから必要な情報を瞬時に見つけ出せる
  • 部分一致検索により、曖昧な記憶での検索も可能
  • 複数の列を横断した検索で、より柔軟な情報取得が可能
  • 視覚的に洗練されたインターフェースで、使いやすさが向上
  • 条件付き書式による結果のハイライトで、必要な情報を素早く認識

これらの技術を組み合わせることで、Excelでの作業効率を大幅に向上させることができます。大規模なデータセットを扱う際や、頻繁にデータ検索を行う業務において、特に威力を発揮するでしょう。

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