WORKDAY関数の使い方完全ガイド:営業日計算を効率化しよう

目次

はじめに:WORKDAY関数とは

Excelで業務を効率化したい方必見!今回は、日付計算に欠かせない「WORKDAY関数」について詳しく解説します。プロジェクト管理や納期計算で悩んでいませんか?WORKDAY関数を使いこなせば、営業日ベースの日付計算が簡単に行えるようになります。

こんな悩みがある方は、ぜひ最後までお読みください:

  • プロジェクトの終了日を正確に計算したい
  • 休日を除いた営業日数を簡単に求めたい
  • 納期計算を自動化したい

WORKDAY関数を使いこなすことで、これらの課題を簡単に解決できます。では、具体的な使い方を見ていきましょう。

WORKDAY関数の基本的な使い方

WORKDAY関数は、指定した開始日から一定の営業日数が経過した日付を返す関数です。土日を自動的に除外し、オプションで祝日も指定できるため、実務で非常に重宝します。

WORKDAY関数の基本構文

WORKDAY関数の基本的な構文は以下の通りです:

=WORKDAY(開始日, 日数, [祝日])
  • 開始日:計算の基準となる日付
  • 日数:開始日から数える営業日数
  • [祝日]:除外したい祝日のリスト(オプション)

それでは、具体的な例を使って説明していきましょう。

例1:基本的な使用方法

プロジェクトの開始日が2024年4月1日で、10営業日後の日付を知りたい場合:

=WORKDAY("2024/4/1", 10)

この場合、2024年4月15日が返されます。(土日を除いた10営業日後)

例2:祝日を指定する場合

前の例に加えて、4月29日(昭和の日)を祝日として指定する場合:

=WORKDAY("2024/4/1", 10, "2024/4/29")

この場合、2024年4月16日が返されます。(土日と指定した祝日を除いた10営業日後)

WORKDAY関数は、このように柔軟に休日を設定できるため、様々なビジネスシーンで活用できます。

WORKDAY関数の応用

基本的な使い方を理解したところで、WORKDAY関数のより高度な使い方を見ていきましょう。

複数の祝日を指定する

WORKDAY関数では、複数の祝日を一度に指定することができます。これは、長期のプロジェクト管理や年間の業務計画を立てる際に非常に便利です。

例えば、2024年のゴールデンウィーク期間を祝日として指定する場合:

=WORKDAY("2024/4/1", 20, {"2024/4/29", "2024/5/3", "2024/5/4", "2024/5/5", "2024/5/6"})

この例では、開始日から20営業日後の日付が返されますが、指定した祝日はすべて除外されます。

セル範囲で祝日を指定する

多数の祝日がある場合、それらを直接関数内に入力するのは大変です。そこで、セル範囲を使って祝日を指定する方法が便利です。

例えば、A1:A10のセルに祝日のリストがある場合:

=WORKDAY("2024/4/1", 30, A1:A10)

この方法を使えば、祝日リストの更新も容易になり、より柔軟な日付計算が可能になります。

マイナスの日数を使用する

WORKDAY関数では、日数にマイナスの値を使用することもできます。これは、特定の日付から遡って営業日を計算したい場合に便利です。

例えば、締め日から10営業日前の日付を知りたい場合:

=WORKDAY("2024/4/30", -10)

この例では、2024年4月30日から10営業日遡った日付が返されます。

WORKDAY関数の練習問題

理解を深めるために、いくつかの練習問題に挑戦してみましょう。

問題1

プロジェクトの開始日が2024年5月1日で、15営業日後の日付を求めてください。ただし、5月3日、4日、5日は祝日とします。

回答
=WORKDAY("2024/5/1", 15, {"2024/5/3", "2024/5/4", "2024/5/5"})

結果:2024年5月24日

問題2

2024年12月25日から20営業日前の日付を求めてください。祝日はないものとします。

回答
=WORKDAY("2024/12/25", -20)

結果:2024年11月27日

問題3

A1:A5のセルに以下の祝日が入力されているとします: 2024/7/15(海の日), 2024/8/11(山の日), 2024/9/16(敬老の日), 2024/10/22(即位礼正殿の儀), 2024/11/3(文化の日) 2024年7月1日から50営業日後の日付を求めてください。

回答
=WORKDAY("2024/7/1", 50, A1:A5)

結果:2024年9月17日

これらの練習問題を通じて、WORKDAY関数の様々な使い方を習得できたでしょうか。実際の業務でも、このような計算が必要になる場面が多くあります。

WORKDAY関数使用時の注意点とコツ

WORKDAY関数を効果的に使用するためのいくつかのポイントを紹介します。

1. 日付の形式に注意

WORKDAY関数に日付を直接入力する場合、使用しているExcelの設定に応じた形式で入力する必要があります。一般的には「YYYY/MM/DD」形式が安全です。セル参照を使用する場合は、参照先のセルが日付として認識されていることを確認しましょう。

2. 祝日リストの管理

多くの祝日を扱う場合、別シートで祝日リストを管理し、WORKDAY関数でそのリストを参照する方法が効率的です。この方法により、祝日の追加や変更が容易になります。

3. エラーの対処

WORKDAY関数使用時に#VALUE!エラーが発生した場合、以下の点を確認してください:

  • 開始日が正しい日付形式になっているか
  • 日数が数値になっているか
  • 祝日リストが正しい日付形式になっているか

4. 週末の扱い

WORKDAY関数は、デフォルトで土曜日と日曜日を週末(休日)として扱います。異なる曜日を週末としたい場合は、WORKDAY.INTL関数の使用を検討してください。

5. 大量のデータ処理

多数の日付計算を行う場合、WORKDAY関数を含む数式をセル範囲に一括適用することで、効率的に処理できます。

WORKDAY関数の実務での活用例

WORKDAY関数は、ビジネスの様々な場面で活用できます。以下に、実務での具体的な活用例を紹介します。

1. プロジェクト管理

プロジェクトの開始日から、各マイルストーンの達成予定日を自動計算できます。例えば:

=WORKDAY(プロジェクト開始日, タスクの所要日数, 祝日リスト)

この方法を使えば、プロジェクトスケジュールの自動更新が可能になります。

2. 納期計算

受注日から指定の営業日数後の納期を自動計算できます:

=WORKDAY(受注日, 標準納期日数, 祝日リスト)

この計算を利用することで、顧客への正確な納期回答が可能になります。

3. 給与計算

月末締めの給与計算で、翌月の支払日を自動的に算出できます:

=WORKDAY(EOMONTH(当月初日, 0), 支払日までの営業日数, 祝日リスト)

この方法により、給与支払日が休日の場合も自動的に調整されます。

4. 在庫管理

商品の発注から入荷までの日数を考慮した在庫管理に活用できます:

=WORKDAY(発注日, 標準納入日数, 祝日リスト)

この計算により、より正確な入荷予定日の把握が可能になります。

5. 請求書の期日設定

請求書の発行日から支払期限を自動設定できます:

=WORKDAY(請求書発行日, 支払期限までの営業日数, 祝日リスト)

この方法で、休日を考慮した適切な支払期限を設定できます。

これらの活用例からわかるように、WORKDAY関数は業務の自動化と効率化に大きく貢献します。自身の業務に合わせてカスタマイズし、作業の効率化を図りましょう。

まとめ:WORKDAY関数でビジネスを効率化

WORKDAY関数は、ビジネスにおける日付計算を大幅に簡素化し、業務効率を向上させる強力なツールです。この記事で学んだ内容を復習してみましょう:

  • WORKDAY関数の基本的な使い方と構文
  • 複数の祝日指定や逆算など、応用的な使用方法
  • 実際のビジネスシーンでの活用例
  • 関数使用時の注意点とコツ

これらの知識を活かし、日々の業務で実践することで、より正確で効率的な日付管理が可能になるでしょう。

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