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プロが教えるExcel便利ショートカット30選 | ユースフル
Excelの便利なショートカット:作業効率を劇的に向上させる30の技
Excelを使う上で、ショートカットの活用は作業効率を大幅に向上させる重要なスキルです。基本的なショートカットはすでに多くの方がご存知かもしれませんが、今回はさらに一歩進んだ、プロが実際に現場で活用している30個のマニアックなショートカットをご紹介します。これらのショートカットをマスターすることで、Excelでの作業時間を大幅に短縮し、生産性を向上させることができるでしょう。
こんなお悩みはありませんか?
- Excelの作業に時間がかかりすぎて、他の業務に支障が出ている
- 複雑な関数を使う際に、引数の確認に手間取っている
- 大量のデータを扱う際に、効率的な操作方法がわからない
- Excelのプロフェッショナルになりたいが、どこから始めればいいかわからない
本記事では、これらの悩みを解決するための高度なショートカットテクニックを、具体的な使用例と共にわかりやすく解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。
30個のマニアックなExcelショートカット一覧
まずは、今回ご紹介する30個のショートカットを一覧でご紹介します。これらのショートカットは、日常的なExcel作業を劇的に効率化する可能性を秘めています。
ショートカット | 機能 |
---|---|
Windows+F9 | 関数の引数を見る |
Ctrl+Z | 関数の一つをセル参照に戻す |
Ctrl+バックスペース | アクティブセルに戻る |
Shift+F11 | 新しいシートを挿入する |
Ctrl+PageUp/PageDown | シート間を移動する |
Alt+Enter | セル内で改行する |
Ctrl+Shift+L | フィルターの切り替え |
Ctrl+Shift+Enter | 配列数式を入力する |
F4 | 直前の操作を繰り返す/セル参照の種類を切り替える |
Ctrl+; | 現在の日付を入力する |
これらは30個のうちの一部ですが、どれも作業効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。それでは、特に重要で活用頻度の高いショートカットについて、詳しく見ていきましょう。
Windows+F9:関数の引数を瞬時に確認
「Windows+F9」は、Excelのプロフェッショナルが頻繁に使用する非常に便利なショートカットです。このショートカットを使うことで、関数の引数を即座に確認することができます。特に複雑な関数を扱う際や、他人が作成したシートを確認する際に重宝します。
Windows+F9の使用方法
- 確認したい関数のセルを選択します。
- 数式バーで、確認したい引数の部分にカーソルを合わせます。
- 「Windows+F9」キーを押します。
すると、選択した引数の値がセル参照から実際の値に変換されて表示されます。これにより、関数がどのような値を参照しているかを即座に確認することができます。
具体的な使用例:VLOOKUPでの活用
例えば、次のようなVLOOKUP関数を使用しているとします:
=VLOOKUP(A2,B2:D10,2,FALSE)
この関数の各引数の値を確認したい場合:
- A2の値を確認:A2にカーソルを合わせて「Windows+F9」を押すと、実際の検索値が表示されます。
- 検索範囲を確認:B2:D10にカーソルを合わせて「Windows+F9」を押すと、実際の範囲の値が表示されます。
- 列番号や検索方法も同様に確認できます。
この方法を使うことで、複雑な関数の動作を視覚的に理解し、エラーの原因を素早く特定することができます。
注意点:元に戻す方法
Windows+F9で変換した値を元のセル参照に戻すには、単純に「Ctrl+Z」(元に戻す)を使用します。ここで重要なのは、Escキーは使わないことです。Escキーを使うと、関数全体が消えてしまう可能性があるためです。
練習問題
次のVLOOKUP関数があります:=VLOOKUP(A1,Sheet2!B2:D100,3,FALSE)
問題:Windows+F9を使って、この関数の第一引数(検索値)と第二引数(検索範囲)の実際の値を確認する方法を説明してください。
回答
- 関数が入力されているセルを選択します。
- 数式バーで、A1にカーソルを合わせて「Windows+F9」を押し、検索値を確認します。
- 次に、Sheet2!B2:D100にカーソルを合わせて「Windows+F9」を押し、検索範囲の実際の値を確認します。
- 確認後は「Ctrl+Z」で元の状態に戻します。
解説
この方法を使うことで、VLOOKUP関数が実際にどのような値を参照しているかを視覚的に確認できます。特に他のシートのデータを参照している場合や、セル参照が複雑な場合に非常に役立ちます。また、この操作はデータを変更することなく、一時的に値を確認できるため、安全に関数の動作を検証することができます。
Ctrl+バックスペース:アクティブセルに瞬時に戻る
「Ctrl+バックスペース」は、広範囲のデータを扱う際に非常に便利なショートカットです。このショートカットを使うことで、現在選択しているセルの範囲にかかわらず、即座にアクティブセル(最後に編集や選択したセル)に戻ることができます。
Ctrl+バックスペースの使用方法
- 広範囲のセルを選択している状態で、
- 「Ctrl+バックスペース」を押します。
すると、選択範囲の左上のセル(アクティブセル)にカーソルが移動します。
具体的な使用例:大規模データでの活用
例えば、1000行、100列のデータを扱っているとします。次のような作業を行う場合に「Ctrl+バックスペース」が役立ちます:
- A1セルからZ1000セルまでの広範囲を選択します。
- 選択範囲の最後(Z1000)までスクロールして確認作業を行います。
- 確認後、すぐにA1セルに戻りたい場合、「Ctrl+バックスペース」を押します。
この操作により、マウスでスクロールしたり、Home+Ctrlキーを使って左上に移動したりする手間が省けます。特に大規模なデータセットを扱う際に、作業効率を大幅に向上させることができます。
VLOOKUPとの組み合わせ活用法
VLOOKUP関数を使用する際にも、「Ctrl+バックスペース」は非常に便利です:
- VLOOKUP関数を入力するセルを選択します(例:A1)。
- 検索範囲を選択するために、別のシートや遠いセル範囲まで移動します。
- 範囲を選択後、「Ctrl+バックスペース」を押すと、即座にVLOOKUP関数を入力していたA1セルに戻ります。
この方法により、VLOOKUP関数の入力を中断することなく、スムーズに作業を続けることができます。
練習問題
A1セルにVLOOKUP関数を入力中で、Sheet2のB2:D100範囲を参照したいとします。
問題:効率的に範囲を選択し、元のセルに戻る手順を説明してください。
回答
- A1セルでVLOOKUP関数の入力を開始します。
- Sheet2に移動し、B2:D100の範囲を選択します。
- 「Ctrl+バックスペース」を押して、A1セルに即座に戻ります。
- VLOOKUP関数の入力を続けます。
解説
この方法を使うことで、複数のシートを行き来する必要がある場合や、広範囲のデータを扱う場合でも、スムーズに作業を進めることができます。「Ctrl+バックスペース」は、特に複雑な関数を扱う際や大規模なデータセットを操作する際に、作業効率を大幅に向上させる強力なツールとなります。
Shift+F11:新しいシートを瞬時に挿入
「Shift+F11」は、新しいワークシートを素早く追加するためのショートカットです。このショートカットを使うことで、マウスを使ってシート追加のボタンをクリックする手間を省き、作業の流れを中断することなく新しいシートを作成できます。
Shift+F11の使用方法
- Excelファイルを開いた状態で、
- 「Shift+F11」キーを押します。
すると、現在アクティブなシートの左側に新しいシートが挿入されます。
具体的な使用例:データ分析での活用
データ分析や報告書作成時に、元のデータを保持しながら新しい分析や計算を行いたい場合があります:
- 元のデータが入ったシートで作業中に、新しい分析が必要だと気づきます。
- 「Shift+F11」を押して新しいシートを挿入します。
- 新しいシートで、元のデータを参照しながら新たな分析や計算を行います。
この方法により、元のデータを保持しつつ、複数の分析を整理して行うことができます。
シートの整理とデータの保護
「Shift+F11」を使用して新しいシートを挿入することは、データの整理と保護にも役立ちます:
- データの整理:関連するデータや計算を別々のシートに分けることで、ファイルの構造が明確になり、他の人が見ても理解しやすくなります。
- 元データの保護:新しいシートで作業することで、誤って元のデータを変更してしまうリスクを減らすことができます。
- バージョン管理:異なる分析や計算のバージョンを別々のシートに保存することで、作業の履歴を残すことができます。
Shift+F11とVLOOKUP関数の組み合わせ
VLOOKUP関数を使用する際に、「Shift+F11」を効果的に活用する方法があります:
- 元のデータがあるシートで「Shift+F11」を押して新しいシートを挿入します。
- 新しいシートでVLOOKUP関数を使用して、元のシートからデータを参照します。
- この方法により、元のデータを変更することなく、必要な情報だけを新しいシートに抽出できます。
練習問題
あなたは大量の顧客データが入ったSheet1を持っています。この中から特定の条件を満たす顧客のみを抽出して新しいリストを作成したいと思います。
問題:Shift+F11とVLOOKUP関数を使用して、この作業を効率的に行う手順を説明してください。
回答
- 「Shift+F11」を押して新しいシートを挿入します。
- 新しいシートのA1セルに条件を満たす顧客IDのリストを作成します。
- B1セルにVLOOKUP関数を使用して、Sheet1から必要な顧客情報を抽出します。
- 例:=VLOOKUP(A1,Sheet1!A:E,2,FALSE)とし、これを必要な列分コピーします。
解説
この方法を使うことで、元のデータを保持したまま、必要な情報だけを新しいシートに効率的に抽出することができます。Shift+F11でシートを素早く追加し、VLOOKUP関数で必要なデータを参照することで、データ分析や報告書作成の作業を大幅に効率化できます。また、元のデータを直接操作しないため、データの整合性を保つこともできます。
Ctrl+PageUp/PageDown:シート間を素早く移動
「Ctrl+PageUp」と「Ctrl+PageDown」は、ワークブック内のシート間を素早く移動するためのショートカットです。これらのショートカットを使用することで、マウスでシートタブをクリックする必要がなくなり、特に多数のシートがある大規模なワークブックでの作業効率が大幅に向上します。
Ctrl+PageUp/PageDownの使用方法
- 「Ctrl+PageDown」:現在のシートから右隣のシートに移動します。
- 「Ctrl+PageUp」:現在のシートから左隣のシートに移動します。
具体的な使用例:月次レポートの作成
例えば、12ヶ月分の販売データを各月のシートに分けて保存している場合:
- 1月のシートから開始し、データを確認します。
- 「Ctrl+PageDown」を押して2月のシートに移動します。
- このプロセスを繰り返し、全ての月のデータを効率的に確認できます。
この方法により、マウスを使わずに素早くシート間を移動し、データを確認することができます。
VLOOKUP関数との組み合わせ活用法
VLOOKUP関数を使用する際に、「Ctrl+PageUp/PageDown」を効果的に活用する方法があります:
- VLOOKUP関数を入力するシートで作業を開始します。
- 「Ctrl+PageUp/PageDown」を使って参照したいデータがあるシートに素早く移動します。
- 必要なデータ範囲を選択し、再度「Ctrl+PageUp/PageDown」でVLOOKUP関数を入力していたシートに戻ります。
- VLOOKUP関数の入力を完了させます。
この方法により、複数のシートにまたがるデータを参照するVLOOKUP関数の作成が、より速くスムーズになります。
練習問題
あなたは「売上」「在庫」「顧客」という3つのシートがあるExcelファイルで作業しています。「売上」シートでVLOOKUP関数を使用して、「在庫」シートのデータを参照し、さらに「顧客」シートのデータも取得したいと思います。
問題:Ctrl+PageUp/PageDownとVLOOKUP関数を使用して、この作業を効率的に行う手順を説明してください。
回答
- 「売上」シートでVLOOKUP関数の入力を開始します。
- 「Ctrl+PageDown」を使って「在庫」シートに移動し、必要なデータ範囲を選択します。
- 「Ctrl+PageUp」を使って「売上」シートに戻り、VLOOKUP関数の入力を続けます。
- 再度「Ctrl+PageDown」を2回押して「顧客」シートに移動し、必要なデータ範囲を選択します。
- 「Ctrl+PageUp」を2回押して「売上」シートに戻り、VLOOKUP関数の入力を完了させます。
解説
この方法を使うことで、マウスを使わずにシート間を素早く移動しながら、複数のシートのデータを参照するVLOOKUP関数を効率的に作成することができます。Ctrl+PageUp/PageDownを活用することで、大規模なワークブックでの作業時間を大幅に短縮し、複雑なデータ参照も簡単に行うことができます。また、キーボードのみで操作を完結させることで、作業の中断を最小限に抑え、集中力を維持することができます。