【動画付き #15】実務に効くExcelのROUNDDOWN関数の使い方!金銭管理に必須!

Excel#15アイキャッチ

普段の仕事をしているとき、小数点の切り上げ・切り下げをしなければいけないシーンはよくあることでしょう。そんなときに使いたいのが「ROUNDDOWN」関数です。

たとえば、職場で「消費税によって発生した端数を切り捨てなければならない」というルールがあったとき、ROUNDDOWN関数をつかえば「小数点以下切り捨てて整数に直す」作業が一瞬で完了します。

本記事では、ExcelのROUNDDOWN関数の基本的な使い方や事例、ワンランク上の使い方までご紹介していきます。

本記事はYouTube『ユースフル / 人材教育の教科書』チャンネルより、以下の動画を記事まとめたものです。動画だけではなく、テキストで復習したい方もいるはず。全38の記事と動画を組み合わせて、Excelの基本操作をマスターしていきましょう。

▼前回の記事では、ExcelのSUMIFS関数について解説しています。こちらもあわせてお読みください!

目次

ROUNDDOWN関数の使い方

ROUND関数とは?

Excelには、数値の端数処理を行う関数がいくつかあります。

代表的なものがROUND関数で、指定した位以下を四捨五入して端数処理できる機能です。

ほかにも、指定した位以下を切り捨て処理するROUNDOWN関数、くり上げ処理するROUNDUP関数があります。

ROUNDDOWN関数の構造
  • 数値:端数処理を行う数値(のセル番地)
  • 桁数:端数処理を行う桁数(小数点以下切り捨てであれば「0」)
ROUNDDOWN関数は、①端数処理する数値(のセル番地)と②桁数の2つの引数で構成されます。

以下のワークシートを例として、ROUNDDOWN関数の使い方を見ていきましょう。

ポイント

消費税込の金額を求めるときは、合計金額とは別に「消費税率」と「総合計」のセルを用意しておきましょう。消費税率が変更された場合にスムーズに値を適用できます。

デフォルトでは、総合計(E9セル)が「¥24,898.64」(=E7*(1+E8)」となっています。

この値を、ROUNDDOWN関数を使って小数点以下切り捨ての整数に直していきます。

<手順>
  1. セルを選択
    (今回は総合計金額記載済みのE9セル)
  2. セルの先頭に「=rounddown」を入力
  3. Tabキーをクリック
    ~入力ガイドが表示される~
  4. (『number(または数値)』欄の値は記載済みの総合計になるため、そのまま)
  5. ,」を入力
  6. 『num_digits(または桁数)』欄に「0」を入力
  7. Enterキーをクリック
    ~小数点以下が切り捨てられた総合計金額が表示される~
2. セルの先頭に「=rounddown」を入力 ~ 6. 『num_digits』欄に「0」を入力

これで、総合計の小数点以下を切り捨てて、整数として表示することができました。

さらに、セルに表示する桁数を整数に直したい場合は「.00→.0 (Decrease Decimal)」(メニューバー>Number内)を小数点がなくなるまでクリックします。

「.00→.0 (Decrease Decimal)」を小数点がなくなるまでクリックする

【重要!】ROUNDDOWNの引数(桁数)の指定を理解しましょう

また、桁数 (num_digits) の値を変えることで、小数点以下切り捨て以外にも様々な桁数で切り捨てが可能です。

桁数に「0」を入れると小数点以下切り捨てでしたが、ほかにも、千の位や小数点第〇位など、様々な桁数を指定して端数処理を行うことができます。

桁数の指定方法は、以下のとおりです。

小数点を切り下げたいときは正の数、整数を切り下げたいときは負の数を入力すると覚えておくと便利です。

まとめ

本動画では、ROUNDDOWN関数についてご紹介しました。

ROUNDDOWN関数のポイントは以下の3つです。

  • ROUNDDOWN関数は切り捨てするときに使う
  • 桁数の指定は第二引数でする
  • 実務では、税務に携わる方向けの関数

次回の記事では、アウトプットに役立つ機能「VLOOKUP関数」をご紹介します。
▼次回の記事はこちら

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