【動画付き #38】Excelのシートとブックの保護で誤ったデータの書き換えを防ごう!パスワードの設定方法も紹介

この記事を読んでわかること

①「シートの保護」を設定する方法と解除する方法

② セルを選択できないようにする方法

③「ブックの保護」を設定する方法

今回は、Excelの「シートの保護」と「ブックの保護」について解説します。シートの保護はデータの書き換えを防ぐために、ブックの保護はファイルをパスワード化して書き換えを防ぐための機能です。

前回の記事では「条件付き書式」でセルの書式を変える機能について学習しました。まだお読みになっていない方はぜひこちらもご覧ください。

本記事はYouTube『ユースフル / スキルの図書館』チャンネルより、以下の動画を記事にまとめたものです。動画だけではなく、テキストで復習したい方もいるはず。全38の記事と動画を組み合わせて、Excelの基本操作をマスターしていきましょう。

目次

① シートの保護を設定しよう

シートの保護機能は「セルをあらかじめロックできる」ものです。この機能を使うと、ロックをかけたセルを選択しないようにすることができます。

セルの書き換えを防ごう

こちらのワークシートをご覧ください。

たとえば、このワークシートでは下の画像のように、D4からF13までの範囲の値はこの値で決定しているものとして扱いたいとします。

一方でG4からG13までのセルには入力をしてもらいたいという状態とします。

では、設定していきます。まず校閲タブの中にある「シートの保護」を選択しましょう。

選択するとダイアログボックスが出てきますが、このままの状態でOKを押しましょう。

そうすると、シートが保護されました。試しに値を変えてみましょう。

しかし、シートが保護されているのでこのようにメッセージが出てきました。

一方、このG列のセルに値を打ち込めるか試してみます。

すると、ここも書き換えることができなくなりました。これだと意味がありません。

この問題を解決するには「ここには入力してもいいよ」という命令をExcelに送らなければいけません。次はこの命令を設定します。

まず、シートの保護をしたくない場所を範囲選択しましょう。

この状態で「Ctrl+1」を押します。すると「セルの書式設定」というダイアログボックスが出てきます。

ここの保護タブの「ロック」にチェックがついています。これはシートの保護をした時に、このセルを書き換えてはいけないということをExcel上に命令していることになっています。

この「ロック」のチェックを外せば、F列のセルに入力することができます。

試しに「26」と打てば、表示することができます。このようにロックの解除をすると、データを入力することができるのです。

セルを選択できないようにする方法

ここで、「セルを選択できないようにする方法」について解説します。

先ほどの「シートの保護」のダイアログに「ロックされたセル範囲の選択」というところにチェックが入っていました。

これを外してOKを押しましょう。すると、右矢印や左矢印を入力しているにも関わらず、全く反応しなくなりました。(画像では伝わらないですが、実際この状態では横方向に動かすことができていません。)

これはそもそも選択することすらできなくなるオプションです。これを使う機会は稀ですが、合わせて覚えておきましょう。

パスワードを設定しよう

最後にパスワードの入力もすることができます。先ほどのダイアログボックスの上の方に「シートの保護を解除するためのパスワード」という欄があります。

ここにパスワードを設定しておけば、シートの保護を解除しようとしたときにパスワードを求められるようになります。

ここにパスワードを入力すると解除ができ、入力することができるようになります。

セルの値を変更をしようとすると、エラー画面が出てきてきます。

パスワードを入力してあげると

このように自由に値を変更することができました。

シートを保護してデータの誤った変更を防ぎましょう。

② ブックの保護をしよう

続いて、ブックの保護の解説をします。

ブックの保護機能は、ファイルを第三者に共有するとき、関係のない人がこのブックを見られないように、ブックそのものにパスワードを設定できます。この機能を使うと、「そのパスワードを知っている人だけが開けられる設定」ができます。

これを設定すると、ファイルを開くときにパスワードを求められるようになります。

まず「ファイルタブ」を選択します。「ブックの保護」をクリックし、上から2番目にある「パスワードを使用して暗号化」を選択します。

選択すると、パスワードの入力画面が出てきます。

ここにご自身で決めたパスワードを入力します。

設定が完了すれば、黄色にハイライトされ、ファイルが守られていることが目視で確認できるようになります。

まとめとおすすめ講座の紹介

今回はExcelの「シートの保護・ブックの保護」を解説しました。

この記事でのポイントは下記の3つです。

①セルを編集されたくないところは、シートの保護をしましょう

②セルを編集しても良いところには、保護をあらかじめ解除しましょう

③ブックの保護を使うと、特定の人物だけが見れるようにパスワード化できる

「シートの保護とブックの保護」は書き換えられたくないExcelファイルを第三者に共有する上で非常に重要なスキルです。

そのため習得できるまで、この記事を何度も見直して、「シートの保護とブックの保護」を完璧にマスターしましょう!

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