Excelブックの循環参照の探し方|エラーの場所を特定して削除・修正する

循環参照がある場合、エラーを警告するメッセージが表示されるのですが、一度閉じてしまうとメッセージが表示されません。そんなときに役立つのが「エラーチェック」機能です。この記事では循環参照のエラーの探し方を解説します。

こんな方におすすめ
  • 循環参照しているセルを探したい
  • 矛盾のあるセルを見つけて修正したい
  • [エラーチェック]機能について知りたい

監修者のご紹介

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長内 孝平 -Osanai Kohei-
▼経歴
・神戸大学経営学部卒
・伊藤忠商事株式会社出身
・Youseful(株)代表取締役
▼主な功績
・2021年/2022年 Microsoft社よりMicrosoft MVPに選出
(Excelの開発現場に直接フィードバックできる日本人数名の1人)
・登録者30万人超の日本最大級ビジネス教育YouTubeユースフルを運営
・10万部突破のベストセラーExcel 現場の教科書

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長内 孝平 -Youseful(株)代表
・2021年 Microsoft社よりMicrosoft MVPに選出(Excelの開発現場に直接フィードバックできる日本人数名の1人)
・登録者30万人超の日本最大級ビジネス教育YouTubeユースフルを運営
・10万部突破のベストセラーExcel 現場の教科書

目次

循環参照とは

循環参照とは、計算結果を表示するセルに、数式が入ったセル自身を入れてしまった場合や、その値に依存するセルを入れてしまった場合に起こるエラーのことです。

Excelを操作している際に「ご注意ください。ブックに循環参照が見つかったため、数式を正しく計算できない可能性があります。」というダイアログボックスが表示されるケースがあります。これは現在のシート内のどこかに循環参照しているセルがあることを警告しています。

[OK]または[×]を押してしまうと、警告が表示されなくなります。よってどのセルが循環参照しているのか分からなくなってしまうことも……。また一度ブックを閉じて再度開くと、再び警告が表示されます。

循環参照の原因とは

循環参照の探し方を解説する前に、循環参照をしている2つのケースを紹介します。

1つめは、お互いのセルを参照しているケースです。例えばセルA1に「=A2」、セルA2に「=A1」と入力してしまうと、参照先が循環してしまいます。

2つめは、計算範囲に自身のセルが含まれているケースです。例えばセルC4に「⁼SUM(C1:C4)」「⁼SUM(C:C)」といった数式を入力した際に、循環参照となってしまいます。

また循環参照しているセルは「0」と表示されます。ぱっと見では、循環参照している状態ということが分かりません。目視で発見できないのが循環参照の厄介な点ともいえます。

循環参照のセルを探して削除する(練習ファイル付き)

下記のワークシートの中には、循環参照しているセルがあります。数値が多く並んでいると、なかなか循環参照しているセルを見つけることは困難でしょう。今回はExcelで循環参照を一発で見つける方法を2つ紹介します。練習サンプルは以下のリンクからダウンロードできます。

【CASE1】エラーチェック機能で確認する

[数式]タブの[エラーチェック]は循環参照をチェックできます。

操作手順

練習ファイルの[日別売上]シートを開いておく
手順①[数式]タブをクリック
手順②[エラーチェック]の▼→[循環参照]にマウスポインターを合わせる
└「$D$10」と表示され、セルD10が循環参照していることが分かった
└何も表示されない場合は、循環参照しているセルはない
手順③「$D$10」をクリック
└循環参照しているセル(今回はセルD10)にジャンプする
手順④セルD10を正しい数式に修正する
└「=D10*C10」を「=E10*C10」に変更する
循環参照を探して修正できた

循環参照の注意点:1つのセルしかエラーチェックできない

上の手順で循環参照を修正できました。しかし、これで終わってはいけません。実はエラーチェック機能は1つのセルにしか対応できないのです。ワークシート内にもう1つ以上の循環参照があるかもしれません。もう一度、[循環参照]にマウスポインターを合わせてチェックしてみましょう。

また、練習ファイルでは、もう一度エラーチェックすることでセルE7が循環参照であることを発見できました。数式にセルE7が含まれているため、「=SUM(E7:JK7)」を「=SUM(F7:JK7)」に変更しています。

【POINT】循環参照がグレーアウトして確認できない…

[エラーチェック]の[循環参照]がグレーアウトしている状態があります。これは循環参照しているセルがないことを表しています。グレーアウトした状態になるまで、確認しておきましょう。

【CASE2】ステータスバーを確認する

実はエラーチェックを使わなくても、循環参照がある場合は左下のステータスバーに表示されています。循環参照の場所を確認するにはステータスバーを見る方が速いですが、エラーチェック機能は循環参照のセルにジャンプするというメリットがあります。そのためデータ量が多い場合は、エラーチェック機能がおすすめです。

【POINT】循環参照していないのにエラーが出る場合

「エラーチェックを使って循環参照に該当するセルを確認したけれども、循環参照していなかった」という場合は、その数式が参照しているセルをチェックしてみましょう。参照先のセルが循環参照になっている可能性があります。

【まとめ】エラーチェックを使えば簡単に見つけられる

Excelの集計表は数式が増えるほど、煩雑になりエラーも増えていきます。循環参照しているセルを探したいという場合は、エラーチェック機能またはステータスバーを確認してみましょう。一発で探し当てられるので、大変便利です。

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