\Excelショートカット集もらえる/
【2023最新版】VBA資格とは?VBAエキスパートについて解説
皆さんは、ExcelやAccessにおいてVBAでの自動化を試したことがありますか? 日々のルーティンワークなどが自動化できるようになると業務効率化への貢献度は大きく、VBA学習するメリットは大きいといえます。
しかし、VBAはMicrosoft Officeツールで使える「プログラミング言語」ですので、直感的に使えるExcelの機能などと比較すると、学習へのとっつきにくさがあります。
本記事は資格取得を入口にVBAをさらに学んでいきたいという方に向け、VBA動画講座も開発するユースフルが、VBA資格の種類から取得メリット・最短合格方法まで徹底的に解説します。
VBAエキスパートの難易度から勉強方法まで知りたい方はこちらの記事で是非確認してみてください。
そもそもマクロ・VBAとは?
VBA・マクロとは
VBA(Visual Basic for Applications)とは、Microsoft Office製品(Word/PowerPointを含む)で利用できるプログラミング言語のことです。
そしてマクロは、コンピューターの操作を自動化する機能のことを意味します。
つまり「VBAを使える」という状態は、「コンピューターの操作の自動化(マクロ)をVBAというプログラミング言語で実行すること」を指します。
マクロでできること
マクロでできることを一言で表すと、「操作の自動化」です。
MicrosoftOffice製品の様々な機能を自動化出来るので、たとえばExcelの機能であれば基本的にすべてに適応することができます。そんな汎用性の高いVBAの効果をイメージしていただくために代表的な操作を一部ご紹介します。
マクロでできること(抜粋)
書類作成 | 集計されたデータを特定の切り口でシート上に抽出できる |
ファイル集約 | 様々な人が作ったファイルを一つのファイルに集約して一元管理できる |
データチェック | 目視でチェックしていたものを自動チェックできる |
メール送信 | エクセル上のボタンをクリックすることで自動でメールソフトが立ち上がって送信完了できる |
上記は、YouTubeにおいて、ユースフルのVBAマスター講座の開発者が解説しているので、詳細を知りたい方はぜひご参照ください。
VBAを学習する意味はない?学習を進める前に知っておきたいポイント
次はVBAの学習や資格取得するべきか迷っている方に、「どのような方であれば学習を進めたほうが良いのか?」をユースフル編集部の視点から提供します。
ポイント①:VBAが出来ることの全体感を把握する
まずは、実務においてVBAがどんなことを出来るのかを把握することで、自身の業務で活用シーンがありそうか判断する材料にします。
VBAにおける業務カテゴリは、①インプット(入力)・②アウトプット(集計)・③シェア(共有)の3つのシーンに分かれます。下図では、この3つのVBA使用シーンそれぞれにおける、代表的なVBAの挙動(B)と使用する要素(C)をリストアップしています。
A:業務カテゴリ | ①インプット (入力) | ②アウトプット (集計) | ③シェア (第三者への共有) |
B:VBAの挙動 | データ入力 データチェック | 書類作成 ファイル集約 | メール送信 |
C:使用するVBAの要素 | Range・Cells・Endモード Offset・配列 バリアント型・Split関数 UBound関数・For Next | WorksheetFunction オブジェクト型変数 Do Loop・For Each Value・Text Formula・List | Find・Set・Chart NumberFormat Border・PrintOut Save・SaveAs |
「C:使用するVBAの要素」のそれぞれの機能について調べてみると、VBAが実務で果たす役割をより詳しく知ることができるので、自身の業務においてVBAを使用するシーンがあるか判断しやすくなります。
ポイント②:職種ごとのVBA活用事例で必要性を判断
総務・人事・経理職
データ処理や資料作成が多いバックオフィス業務は、VBAによる業務自動化による時短効果が最も大きい職種の一つと言えます。
上記、VBAエキスパート公式サイトに記載の業務以外にも、ExcelをAccessと連携することでより大量のデータ処理が高速で可能なデータベースを作成することも可能なので、勤怠管理や売上管理にも有効と言えます。
営業・マーケティング職
顧客に近いところで働く営業やマーケティング職の方は、事務処理を自動化することで、お客様と接する時間や戦略の策定などより付加価値の高い業務に時間を割くことができるようになります。また、手作業によるミスを防ぐことで顧客からの信頼獲得に貢献することも可能です。
上記の事例以外にも、たとえばWEB上で特定のキーワードで情報を収集し関連URLを自動でリストアップすることも可能なので、事務処理だけでなく、市場調査や商談準備の時間を短縮することも可能です。
製品開発・品質管理・製造管理職
実験や品質管理においては、精緻な数値管理が不可欠のため、VBA導入のメリットとしては時短効果だけでなく、自動化による正確性の向上も大きなものとなります。
また、基礎研究や製品開発は企業の命運を左右するプロダクトを生み出す業務のため長期間になる傾向があります。その過程で大量のデータファイルを何百人もの関係者が作成するので、VBAによってファイル集約の作業を自動化するとプロジェクト自体を円滑に進める一助となります。
VBAのおすすめ資格
基本、VBAのスキルを証明する資格は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが主催する「VBAエキスパート」のみです。
VBAエキスパートは、下記の4種類があり、いずれも15,000円前後で受験可能です。
Excel VBA ベーシック(初級) | Excel VBAの基本文法を理解し、基礎的なマクロの読解・記述能力を診断 |
Excel VBA スタンダード(上級) | プロパティ・メソッドなど、Excel VBAの基本文法を理解して、ベーシックレベルよりも高度なマクロを読解・記述する能力を診断 |
Access VBA ベーシック(初級) | データベースの基礎知識、Access VBAの基本文法をはじめ、SQLに関する基礎的な理解力を診断 |
Access VBA スタンダード(上級) | ベーシックレベルのスキルに加え、より高度なプログラムを読解・記述する能力を診断 |
学習目安時間は、ベーシックで1か月(30時間)、スタンダードで3か月(80時間)と言われています。ただし、VBA受験者の多くがExcelをある程度理解していることを考慮すると、Excelスキルがあまりない場合は、さらに時間がかかることを想定したほうが良いでしょう。
VBAエキスパートの勉強方法
実務で使える知識を身に付けるために、ユースフルでは「コンテンツミックス」、つまり、「文章・画像」「音声・映像」のコンテンツをミックスした学習方法をおすすめしています。
- 文章×画像(本)は、情報の要点をつかみやすい
- 映像×音声(動画)は、情報の流れをつかみやすい
というそれぞれの長所を生かして学習を進めることで、短期間で深く理解することができます。
以下では、学習のシーンをインプットとアウトプットに分けてそれぞれにおける動画と本のおすすめ使用方法を解説していきます。
インプット
新しい操作を覚える際は、まず動画で「正しいコードを書けた際にExcelやAccessがどう動くのか」を直感的に理解することが大切です。その上で文法や基礎知識が網羅的に整理された書籍で知識を補強するのが良いでしょう。いきなり書籍で細かな文法や知識を学習しようとすると、語句の意味を理解できなかったり、完成形イメージが湧かずモチベーションが上がらない可能性があります。
Excelを動画で学習できるおすすめYouTubeチャンネル5選はこちらの記事で紹介しているので是非確認してみてください。
アウトプット
一度理解した作業を演習する際は、インプットとは逆に書籍を先に活用すると良いでしょう。練習問題や実務で分からない操作があった際は、書籍で該当する操作のページを参照します。ここで解決すれば動画を見る必要はありません。動画は書籍のように拾い読みや逆引きをするのが難しく検索性に欠けるので、いきなり動画で該当機能を探し始めると時間がかかってしまいます。書籍の情報では理解できないときにより深い情報を確認するツールとして活用するのがおすすめです。
VBAを学習できるおすすめ学習本・テキスト10選はこちらの記事で紹介しているので是非確認してみてください。
VBAを勉強したい方におすすめの講座
本記事では
- マクロ・VBAの概要
- VBA資格の必要性を判断する方法
- VBAエキスパートの対策方法
を紹介してきました。
資格試験では、VBAの学習ジャンルを網羅的に出題する傾向があるので、「業務に役立つところだけピンポイントで学びたい」と感じた方はユースフルのExcelPro(エクセルプロ) VBAコースをご覧ください。
総合商社経理出身でMicrosoft本社公認のテクノロジー専門家 長内孝平が開発したこちらのExcel講座は、「実務に生きる」ことを目的にカリキュラム設計されています。ビジネスの現場を経験しているからこそ伝えられるノウハウでこれまで3,000名の方にご利用いただいているので、ぜひ詳細をご確認ください。