【PC講師監修】VBAエキスパート完全解説 | 難易度・試験内容・勉強方法

VBAについて客観的なスキルの証明になるVBAエキスパート

今回はそんなVBAエキスパートについて、難易度、試験内容、勉強方法など、この記事を見るだけですべてわかるように専門家の目線からご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

監修者のご紹介

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長内 孝平 -Osanai Kohei-
▼経歴
・神戸大学経営学部卒
・伊藤忠商事株式会社出身
・Youseful(株)代表取締役
▼主な功績
・2021年/2022年/2023年 Microsoft社よりMicrosoft MVPに選出
(Excelの開発現場に直接フィードバックできる日本人数名の1人)
・登録者40万人超の日本最大級ビジネス教育YouTubeユースフルを運営
・10万部突破のベストセラーExcel 現場の教科書

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長内 孝平 -Youseful(株)代表
・2021年 Microsoft社よりMicrosoft MVPに選出(Excelの開発現場に直接フィードバックできる日本人数名の1人)
・登録者30万人超の日本最大級ビジネス教育YouTubeユースフルを運営
・10万部突破のベストセラーExcel 現場の教科書

目次

VBAエキスパートの基本情報

試験内容

VBAエキスパートには2つのレベル(ベーシック・スタンダード)と2つのツール(Excel・Access)あわせて4つの種類の試験があります。

ExcelAccess
① Excel VBA ベーシック③ Access VBA ベーシック
② Excel VBA スタンダード④ Access VBA スタンダード

①Excel VBA ベーシック、③Access VBA ベーシックの試験概要は以下の通りです。VBAベーシックはVBAを記述するときの基本文法を問います。

項目内容
問題数40問前後
出題形式選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、穴埋め記述形式
VBAエキスパート出題形式の詳細はこちら
試験方法コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式
試験時間50分
合格基準650〜800点(1000点満点) 問題の難易度によって上下します。
受験料(一般)13,200円(税込)
受験料(割引受験制度適用)11,880円(税込)※対象の資格を取得している方は割引価格で受験できます。
詳細はこちらからご覧になれます。

② Excel VBA スタンダード、④ Access VBA スタンダードは、ベーシックレベルよりも高度なマクロを読解・記述する能力を診断します。

上記の「問題数〜合格基準」は同じで、受験料だけ異なります。

項目内容
受験料(一般)14,850円(税込)
受験料(割引受験制度適用)13,420円(税込)※対象の資格を取得している方は割引価格で受験できます。
詳細はこちらからご覧になれます。

試験日程・申し込み方法

試験は最寄りのVBAエキスパート試験会場で受験していただけます。参考までに2022年3月時点での受験会場数は東京都で29件、大阪府で22件とアクセスはしやすいと言えるでしょう。

ご希望の日時で受験可能ですが、試験実施可能日やお申し込み方法は各試験会場が独自に設定されていますので、申し込みを行う試験会場にご確認ください。

項目内容
試験会場最寄りの試験会場 
※試験会場の検索はこちら
試験日程ご希望の日時

受験の流れ

STEP
試験の申し込み

まず、試験の申し込みをします。試験実施日やお申し込み方法は、試験会場ごとに異なるので、確認するようにしましょう。

また、お申し込み後の試験日・科目の変更やキャンセル(ご返金)はできません。未成年の方は、保護者の同意を得た上でお申し込みください。

STEP
受験者IDの登録

事前に受験者IDの登録を済ませてから、試験会場にいきましょう。登録した受験者IDは繰り返し使用することができます。

すでに受験者IDを登録済みの方は、再登録の必要はありません。

受験者IDを事前登録できない方は、試験当日に試験会場で登録する必要があります。その場合、事前に試験会場へ申告するようにしましょう。

受験者IDを登録する

STEP
試験当日

試験当日は、お申し込み時に指定した日時、会場で受験しましょう。また、当日の持ち物と諸注意は必ずご確認しておきましょう。

当日に持参するもの

・受験IDとパスワード
・受験票
・写真付きの身分証明書
・割引対象資格の証明書(割引制度対象者のみ)

その他諸注意はこちら

STEP
試験結果

試験結果(合否)は、試験終了直後に判定されます。試験終了後「試験結果レポート」を受け取ることができます。

STEP
合格認定証の送付

合格した人は、受験から4〜6週間後に合格認定証が郵送されます。

出題範囲

この記事では、4種あるうちの「Excel VBA ベーシック」の主な出題範囲についてご紹介します。

大分類小分類
マクロとVBAの概念・マクロとVBA
・Visual Basic Editor
・ブックとマクロの関係
・セキュリティレベル
変数と定数・変数とは
・変数の名前と宣言
・変数の代入と取得
・変数の適用範囲
・定数とは
マクロの実行・Visual Basic Editorから実行する
・[マクロ]ダイアログボックス
・シート常にボタンを配置する

その他、詳しい試験範囲はこちらからご覧になれます。

難易度

「Excel VBA ベーシック」はVBAスキルの基本的な問題が出題されます。

公式サイトによると、

「Excel VBA ベーシックは、Office製品のバージョン2010から2016までを網羅したExcelのVBAスキルを測定します。この科目は、Excel VBAの基本文法を理解し、Visual Basic Editorを使った基礎的なマクロの理解・記述能力を診断します。」

上記のように記載されています。以下の画像はサンプル問題の1例です。

オデッセイコミュニケーションズより引用

上記の画像のように、応用問題や難解問題は出題されにくく、基本的な知識があるかを試す試験となっています。

「Excel VBA ベーシック」以外の難易度・その他サンプル問題につきましてはこちらからご覧になれます。

資格を受けるメリット

資格を受けるメリットは以下の2点が考えられます。

① VBA・Accessを学ぶことで業務効率化ができる

VBAやAccessは実務を効率化する上で非常に重要なツールである。それぞれの業務別にどのような使われ方をするのかをまとめました。

総務・人事・経理職の場合

給与計算や経費計算など、日々の業務で複雑なExcelのワークシートを取り扱う方も多いはず。

そんな方こそ、マクロを組んで作業を効率化する効果は絶大なものです。いきなり複雑なマクロは作れなくても、まずは、半角全角の統一や、集計・印刷・といった部分的な作業から自動化するのも一手です。

営業・マーケティング職の場合

月次データの報告や、売れ筋商品の分析にエクセルを活用している営業担当や、営業アシスタントも多いはず。このように定型化されたデータ処理は、マクロが最も得意とする分野です。毎回操作にかかる時間を考えれば、ある程度の工数をかけてマクロを組んでもその費用対効果は高いといえます。

製品開発・品質管理・製造管理職の場合

実験をするたび、製品を製造するたびに蓄積されていくデータ。日々膨張するデータを、手軽に、そして瞬時に統計するにはVBAが一番。ITのみならず非IT系の技術者・開発者の方は、統計分析のための手軽なツールとして、ぜひVBAの活用がおすすめです。

VBAが活きる場面

下記にVBAはどのような場面で活かすことができるのかをまとめています。

・数十万件以上の大量のデータから特定の条件のデータを抽出させたいとき

・手作業で行っていた業務を自動化させたいとき

・複雑な関数などを組み合わせる際、スピードアップさせながらミスなく使用したいとき

このように業務上、複雑で手作業でやるには面倒な作業を自動化させたいときにVBAは非常に役に立ちます。

② 転職に有利になる

VBAエキスパートは上記でも書いたように業務のさまざま場面で活かすことができるので、就職や転職に有利な資格です。

カカクコムが運営する求人ボックスのVBAエキスパートの求人数トレンドはここ1年で右肩上がりになっています。

求人ボックスより引用

また、資格取得までの過程も評価され、企業にとっても努力ができる人材と見なされるでしょう。
もっと自動化・効率化のスキルを証明したい方は他のIT系資格も合わせて取得するのがおすすめです。

以下の記事一覧では、VBAをはじめとするExcel資格に関する内容を解説しています。
業務効率化・転職に有利になる以外にも、VBAを取得するメリットや試験ごとの対策方法なども分かるので、ぜひ参考にしてみてください。

ユースフルおすすめの他の資格

ユースフルでは他にもIT系に関するおすすめの資格をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

勉強方法

VBAエキスパートの合格を目指す方に知っていただきたい勉強方法は、「動画」「本」の2つの勉強方法がおすすめです。ここからはそれぞれの勉強方法とどんな方が向いているかを解説していきます。

動画で学ぶ

ユースフル編集部がVBAエキスパートの勉強を考えている方に最もおすすめしたい勉強方法動画学習です。

VBAエキスパートの出題範囲は、ベーシックレベルでもExcelと比べて応用的な内容が多いです。なので、動画で実際の動きを確認しながら学習を進める方が効率的です。

動画でVBAを学ぶなら以下の3つのステップで学ぶのが非常におすすめです。

① まずは直感的な操作を覚える

② 知りたい箇所・苦手な箇所の深堀りをする

③ 複雑な操作にチャレンジ

この3つのステップで効率的にVBAを学ぶことができます。最短での習得を目指しましょう。

動画での学び方の詳細はこちらの記事で詳しく紹介しています。

おすすめのVBA動画・記事はこちら

「ExcelVBAやAccessについて勉強したいけど、どんな動画を見ればいいかわからない……」

そんな方には下記の2つの動画が非常におすすめです。

どちらもひとつの動画でExcelVBAとAccessの基礎から応用までを網羅的にマスターすることができます。

ぜひこちらの動画で基礎を固めてからVBAエキスパートの勉強に取り掛かりましょう。

本で学ぶ

本での学習もおすすめな勉強方法のひとつです。本での学習がおすすめな理由は以下の3つです。

①仕事やプライベートの隙間時間で勉強できる

②勉強したい機能を絞り込める

③費用が安い

対策本であれば、出題の傾向や出題形式にあった内容になっているため、効率的に学習を進めることができます。

学習本の選び方はこちらで詳しく解説しています。

おすすめのVBAの参考書はこちら

動画よりも本で学びたい方は、下記の公式テキストがおすすめです。

ExcelAccess
Excel VBA ベーシックAccess VBA ベーシック
Excel VBA スタンダードAccess VBA スタンダード

ぜひこちらの公式テキストで、問題の傾向を掴んで合格を勝ち取りましょう!

合格者の声

最後に実際にVBAエキスパートの学習をして、合格された中で実際の声をご紹介します。合格した方々の体験談やきっかけ、取得してよかったことなどを掲載しています。ぜひご覧ください。

「VBAエキスパート」取得のきっかけは?

入社後、社内の基幹業務システムにAccess VBAが使われていることを知り、VBAを体系的に理解する必要があったため、VBAエキスパートの取得に挑戦することにしました。

佐土原 芳行さん (37歳)京都府在住/会社員(https://vbae.odyssey-com.co.jp/voice/2014/6_1.html)
資格を取得してよかったことはなんですか?

システムやプログラミングに対する苦手意識がなくなり、興味を持って取り組めるようになりました。また、これまで手作業で行うのが当たり前だと思っていた作業も、VBAで自動化できることに気づき、業務に対する意識が変わりました。

小田 妙子さん (30代)東京都 / みずほオフィスマネジメント(株)勤務(https://vbae.odyssey-com.co.jp/voice/2011/6_1.html) 
身につけたスキルを今後、どのように活用していきますか?

VBAを学習したおかげで、集計のための式や条件式の有効利用が楽にできるようになり、職場の同僚にも、口コミをアピールしています。


前田 惠美子
さん 東京都青梅市(https://vbae.odyssey-com.co.jp/voice/2009/10_1.html)

その他、合格者の声はこちらからご覧いただけます。

まとめとおすすめの講座紹介

いかがだったでしょうか。
本記事では、VBAエキスパートについて、基本情報から勉強方法まで解説しました。

VBAをマスターすることで、今まで手作業で行っていた業務を自動化させるなどの業務効率化が期待できます。マスターするためにも、まずVBAエキスパートを取得し、実務で役立てられるようにしていきましょう。

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