【この1記事でOK】日商PC検定を徹底解説│難易度,試験日程,合格率,試験対策,転職,履歴書の書き方も

日商PC検定アイキャッチ

日商PC検定という資格試験をご存知でしょうか?

日商PC検定は日本商工会議所が主催となっているパソコン検定です。日商PC検定は、公的資格であり、国家資格と民間資格の間になる資格で、民間団体や公益法人が行い、文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格です。また、日商PC検定は実務でも活用することができる資格です。

この記事では、日商PC検定の試験概要や日商PC検定取得のメリットを解説したあとに、ユースフル編集部おすすめの勉強方法を紹介します。

監督者のご紹介

本記事は、2021年にMicrosoft MVPに選出され、ベストセラー「できるYouTuber式 Excel現場の教科書」の著者でもある、長内孝平が監修しています。

監修者のご紹介

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長内 孝平 -Osanai Kohei-
▼経歴
・神戸大学経営学部卒
・伊藤忠商事株式会社出身
・Youseful(株)代表取締役
▼主な功績
・2021年/2022年/2023年 Microsoft社よりMicrosoft MVPに選出
(Excelの開発現場に直接フィードバックできる日本人数名の1人)
・登録者40万人超の日本最大級ビジネス教育YouTubeユースフルを運営
・10万部突破のベストセラーExcel 現場の教科書

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長内 孝平 -Youseful(株)代表
・2021年 Microsoft社よりMicrosoft MVPに選出(Excelの開発現場に直接フィードバックできる日本人数名の1人)
・登録者30万人超の日本最大級ビジネス教育YouTubeユースフルを運営
・10万部突破のベストセラーExcel 現場の教科書

目次

日商PC検定の概要・知名度

日商PC検定とは?

引用元:日商PC│商工会議所の検定試験

日商PC検定は、民間団体や公益法人が行い、文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格として権威のある資格です。

日商PC検定の運営元は、日商簿記検定や販売士検定など日本を代表する資格試験を運営する日本商工会議所です。

主催サイト:日商PC│商工会議所の検定試験

https://www.kentei.ne.jp/pc

MOSと比較すると知名度は高くありませんが、国が認める公的資格であり取得するメリットのある信用度の高い資格の一つです。ユースフルでは、MOS資格についても詳しく解説しているので、是非チェックしてみてください。

日商PC取得によるメリットは?いつ、どんな人が受ける?

メリット・いつ、どんな人が受ける?
  • オフィス関係のソフトを使いこなせるようにマスターしたいと思った方やキャリアアップ・スキルアップをしたい方
  • MOSで基礎力を付け、次にサーティファイで実践力を付け、最後に日商PCで実力を身に着けるという対策が理想。各試験に合格していけば、相当なスキルアップ・キャリアアップにつながり、職場でもかなり役立てることができる
  • 就職や転職でも大いに役に立つ資格

日商PC検定の試験内容

日商PCの形式と出題範囲

企業実務における文書作成や表計算などのアプリケーションソフトの利活用能力を問われます。試験の種類は、「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3つに分かれています。

各レベルにおいて難易度の低い順にBasic、3級、2級、1級があり、級ごとに知識科目と実技科目の2科目を実施します(Basic除く)。それぞれ独立した試験として実施され、合格証も別々に発行されます。

各試験内容と試験時間について見ていきましょう。

【各分野・レベルでの試験内容、試験時間】

試験内容/レベル1級2級3級
試験科目文書作成(Word)
データ活用(Excel)
プレゼン資料作成(PowerPoint)
文書作成(Word)
データ活用(Excel)
プレゼン資料作成(PowerPoint)
文書作成(Word)
データ活用(Excel)
プレゼン資料作成(PowerPoint)
試験時間知識科目(論述):30分
実技科目:60分
知識科目:15分
実技科目:40分
知識科目:15分
実技科目:30分
出題方法・文書の効率的な作成、標準化、データベース化に関する知識
・表現技術(レイアウト、デザイン、表・グラフ、フローチャート、図解、写真の利用、カラー化等)について実践的かつ応用的な知識
・文書管理(ファイリング、共有化、再利用)について理解し、業務にあわせて体系化できる知識
・表現技術(レイアウト、デザイン、表・グラフ、フローチャート、図解、写真の利用、カラー化等)についての基本的な知識
・文書管理(ファイリング、共有化、再利用)・ビジネス文書に関連する基本的な知識(ビジネスマナー、文書の送受等)
・ライティング技術に関する基本的な知識(文章表現、文書構成の基本)
(参考文献:日商PC検定│商工会議所

レベルによって、試験時間や出題方法が異なるのでそれぞれ対策を講じる必要があるでしょう。

次に受験方法や試験日程、受験料についても表を用いて見ていきましょう。

1級2級3級
試験日程年間2回実施(2月、10月)随時実施随時実施
試験会場各地商工会議所及びPCスクール、教育機関、職業訓練校など全国2000以上の試験会場が対象各地商工会議所及びPCスクール、教育機関、職業訓練校など全国2000以上の試験会場が対象商工会議所の認定した「商工会議所ネット試験施行機関」(各地商工会議所および各地商工会議所が認定した大学、専門学校、パソコンスクール等の教育機関・企業)のうち、本試験に対応したソフトウェアが導入されている機関試験会場が対象
受験料10,480円7,330円5,240円

「3級」・「2級」は随時試験可能です。詳細日時や試験場所は、日商PC検定試験を開催している全国の商工会議所パソコン教室一覧をご覧ください。

またユースフルではLINEの友達限定で明日から使えるPC仕事術をプレゼント中です。資格の勉強と同時に実務で使える技を学んでいきましょう。

日商PC検定とMOSの違い

日商PCとMOSの問われる内容の違い

MOSと日商PCの各特徴
  • MOS:「幅広い基礎力やボタン操作を覚える為の試験」
  • 日商PC検定:「実践力や仕事における知識も問われる試験」

MOSでは「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5つのソフトウェアの基本操作から応用までのスキルと知識が問われる試験です。

一方で、日商PC検定はIT社会、ネットワーク社会においてパソコンなどの情報機器はもちろんこと、IT技術をビジネスの場で利活用するために必要な知識とスキルが問われる試験です。

ビジネスパーソンとしてMOSは最低限取得したい資格となりますが、IT企業やネットワーク関連事業へ就職・転職する際には日商PC検定の取得も是非検討してみてください。

MOS資格取得のメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。チェックしてみてください。

各メリット・難易度の違い
  • 人気や知名度、学習のしやすさはMOSがおすすめ。しかし、パソコンの数ある検定試験の中で最も難しいのが日商PC検定と言っても過言ではありません。3級、2級、1級とそれぞれありますが、1級のレベルを持っているのは相当な強みになります
  • 日商PC検定は、ご自身のパソコンスキルアップだけでなく、経営や国語力なども身につけないと合格できない試験です。
  • 総合的に、自分のスキルアップができるという点でメリットが大きい資格になります。

ご自身のレベルや目的によって取るべき資格は異なるので、どのようなスキル・キャリアアップを狙うのかを考えておきましょう。

日商PC検定の難易度・合格率

下の表は日商PCの資格3種類の合計の合格率です。

レベル受験者数合格者数合格率
1級44名16名36.4%
2級6790名4589名67.6%
3級19331名15922名82.4%
基礎級 Basic7977名7275名91.2%
合計34142名27802名
(2021年5月6日現在)
※「基礎級 Basic」は「文書作成」と「データ活用」のみ。
      (参考文献:2020年度日商PC検定試験 受験者・合格者数について

合格率を見る限り、3級とBaisicは80%を超えているので、文書作成や表計算などのアプリケーションソフトを学校や職場で使用した経験がある方であればさほど対策を立てなくても合格することは容易だと考えられます。学生の間に取得できる資格でもあります。

2級でも合格率が67.6%であり、1ヶ月程度の勉強期間で合格が狙えるレベルの試験になるので、難易度は低い試験に分類されます。
1級になれば合格率は30%程と急激に下がることから2級に比べると一気に難易度は高くなることが分かります。1級まで取得することができれば、難易度としてのアピールは十分といえるでしょう。

日商PC検定の試験対策・勉強方法・学習時間

公式のテキスト(対策本)を使う

FOM出版のテキストを使いましょう。FOM出版は商工会議所が認定しているテキストのため対策がしやすいです。内容もわかりやすく、重要ポイントの解説や練習問題があり、勉強がしやすくなっています。

例えば、『日商PC検定の文書作成2級』を対策したいならば、以下のテキスト&問題集1冊で対策しましょう。

ぜひご自身が受験する科目とレベルに応じた対策本を用意して、取り組んでみましょう。以下に「FOM出版」公式ホームページを記載したので、チェックしてみてください。

「よくわかるマスター日商PC検定試験シリーズ」(FOM出版)

https://www.fom.fujitsu.com/goods/nisshopc/index.html

勉強時間の目安

日商PC検定合格のためにはどのくらいの勉強時間が必要なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

各それぞれのレベルにおいて必要な勉強時間を見ていきましょう。

レベル勉強時間
1級1ヶ月程度
2級約60時間程度(3級合格者は約30時間程度)
3級約30時間程度(Basic合格者は約10~20時間程度)

勉強時間に関しては、人それぞれで異なるので、あくまでも目安として参考にしてみてください。

受験までの計画を立てる

受験までの計画
  • 試験日から逆算し、必要な勉強時間を確保する
  • FOM出版のテキストを3周する
  • 受験する分野・レベルの公式問題集を解く

試験の日から逆算し、試験までにできるようになっておくことや最低限やっておくべきことをリスト化しましょう。それらをできるようにするために、FOM出版のテキストを用いて勉強時間にあてましょう。

直近にある日商PCの試験についてはこちらをご覧ください。
また、テキストをやりこんだ後はアウトプットとして、問題集を解きましょう。日商PC検定の対策のために作られた公式テキストには、問題集も含まれておりますテキストと問題集がセットになっているので、1冊で日商PC検定の対策が出来ます。日商PC検定のテキストと問題集はこちらからご覧ください。

MOSについての勉強方法については、下記の記事で詳しく解説しています。日商PC検定と比較しながら、一般レベルと上級レベルそれぞれチェックしてみてください。

日商PC検定は就職・転職に有利?

日商PC検定は就職や転職に有利なのか

日商PC検定は、就職や転職に有利に働くのか気になっている方も多くいらっしゃると思います。日商PC取得による転職・昇進へのメリットを見ていきましょう。

就職や転職における日商PC検定
  • 競争倍率の高い事務職に有利な資格
  • オフィスワークの能力(PCスキル)を証明できる資格
  • ビジネス文書や資料に触れることで基本的なビジネスマナーを身に付けられる資格(ビジネスや経営の知識、国語力
  • 商工会議所が実施する公的資格として位置づけられ、企業や教育機関から高い評価と信頼がある資格

日商PC検定は、実際のビジネスシーンでも活かすことができます。単にPCスキルを身につけたい方はMOSやITパスポートで十分だと思います。しかし、日商PC取得によってビジネスに関することや経営の知識等も身につけることができます。

そのためPCスキルだけでなく、ビジネスを網羅的に身につけたい方やそれをビジネスシーンで活用したい方に向いている資格だといえます。

ポイントは「2級以上」を取得することです。

就職や転職において、日商PC検定は2級以上が評価される傾向にあります。できる方は2級以上の取得を目指すと良いでしょう。

3級レベルであれば、大学受験における入試優遇制度を利用できるので、受験勉強を有利に進められる可能性があります。そのため、学生にメリットがある資格と言えるでしょう。

日商PC検定を履歴書に書く際のポイント

資格を履歴書に書く場合はその資格の正しい名称を確認しましょう。日商PC検定の正式名称は「日商PC検定試験」になります。例えば、日商PCのデータ活用2級を取得したならば「日商PC検定試験(データ活用)2級 合格」と記述するのが良いでしょう。

まとめとおすすめ講座の紹介

今回は日商PC検定の概要、メリット、勉強方法にフォーカスして紹介してきました。この記事を読んで日商PC検定への理解が深まったでしょうか。ぜひ日商PC検定の取得、就職や転職に役立ててください。

日商PC検定のデータ活用において、Excelスキル必須です。以下のExcel講座やMOS講座もチェックしてみてください。

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